「企業情報デザイン」とは
「広告」とは、企業が商品やサービス内容を広く伝え、告知すること、またはその手法。と僕は定義しています。そして「広報」とは、企業が社会や人、ステークホルダーとの関係性を良好にするために、情報を広く報じること、またはその手法。と定義しています。この「広告」と「広報」の融合、それが「企業情報デザイン」につながります。
企業内の具体的事実を再編集してビジョンを構築し、「広告」と「広報」が一体となってステークホルダーへ、コミュニケーションを行う。こういった行為が企業の「ブランディング」をするにあたって必要です。企業情報をトータルにデザインするためには、「広告」と「広報」が連携して情報を発信することが必須です。
企業情報の内容は、企業内にある具体的な事実に求められます。どのような経営方針があり、どのような商品・サービスを提供し、どのような人がいて、場があるのか?、こうした事実の中から企業の目指すべき方向性が明確化され「企業ビジョン」として形成されます。そして、そのビジョンが広告・広報の目指す方向を規定して一貫性をもたらします。
このような企業情報のターゲットは広告のターゲットと異なり、広い範囲に及びます。顧客は、企業の商品・サービスに対する対価を支払う立場として企業を捉えます。投資家は企業を投資対象として捉えます。社員は企業を働き続ける場として捉えます。このように立場によって、企業への捉え方は違います。こういった「ステークホルダー」を対象とした情報発信が「広報」であり、「広告」と連携して、「企業情報デザイン」を発信する必要が企業にはあります。
事実をテーマにした「広告」と「広報」の一体化した企業情報戦略により、社会全体に対し、企業アイデンティを明確にしていく。このように「企業情報デザイン」の取り組むことによって、企業の「ブランディング」が構築され、長く愛される企業になっていきます。