まだ「消費者」って言ってる?
「消費者」って言っている人ってまだいますか?^^もしそう言っているようならすぐに止めましょう^^
もうすでに昔から言われていることですし、当たり前になってきていると思いますが、「消費者」ではなく「生活者」と捉え直すことで、マーケティングの対する考え方は変化したします。
「生活者」という言葉は、1980年代以降「消費者」に代わる概念として理解されるようになったものです。
一般的にマーケティングでは、購買する者を消費者と呼んで位置づけていました。これは、生産者に対する概念としてとらえられます。最終的に企業が提供する商品・サービスを金銭と交換してくれる存在という位置づけですから、経済活動における人間行動の一部として規定されている考えればいいでしょう。そこでは消費する際の財力とニーズが重要視されます。
その後、消費者の経済力だけでなく、ライフスタイルが消費にもたらす影響が研究されるようになりました。これらは消費活動以前の価値観などのに着目したものとして、広く用いられました。しかし、あくまでも消費行動に直結する価値観を調べ、その個人差異によってマーケティングを立案するものでした。
現在、重要視されている生活者発想は、生活のあらゆる場面を想定してプランニングに反映させるという考え方です。そのため、消費行動にはまったく関係なく見えるようなことも広く観察し、それが社会全体にどのような影響を及ぼすかについて考察していきます。
社会の相互関係を理解し、個人のライフスタイルについて研究し、尊重する。こういった考え方は「生活者」という言葉を理解し、ひとりひとりに目を向ける行動が必須だと考えます。