「タニタ食堂」働き方改革 社内ベンチャー

タニタ食堂
 皆さんもご存じ「タニタ食堂」。このタニタ食堂では、画期的かつ革新的な働き方改革を実践しています。すごく良い取り組みだなと思ったので、お伝えいたします。
 「働き方改革」という名の社内ベンチャー制度と言った方が適切だと思います。
 タニタ食堂と社員が「個人事業主」として業務委託契約を結ぶという取り組みです。
概要は下記の通りです。

【タニタの「個人事業主」制度の概要】
 対象はタニタ本体の社員のうち、希望する人。退職し会社との雇用関係を終了したうえで、新たにタニタと「業務委託契約」を結ぶ。独立直前まで社員として取り組んでいた基本的な仕事を「基本業務」としてタニタが委託し、社員時代の給与・賞与をベースに「基本報酬」を決める。
 基本報酬には、社員時代に会社が負担していた社会保険料や通勤交通費、福利厚生費も含む。社員ではないので就業時間に縛られることはなく、出退勤の時間も自由に決められる。
 基本業務に収まらない仕事は「追加業務」として受注し、成果に応じて別途「成果報酬」を受け取る。タニタ以外の仕事を請け負うのは自由。確定申告などを自分で行う必要があるため、税理士法人の支援を用意している。契約期間は3年で、毎年契約を結び直す。
 2017年1月から始めた8人の場合、平均の収入は28.6%上がった。この中には、従来会社が支払っていた社会保険料が含まれ、独立した社員は任意で民間の保険などに加入する。一方、会社側の負担総額は1.4%の増加にとどまった。3年目に入った現在、26人の社員が独立した。
※引用 日経ビジネス
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 素晴らしい取り組みだと心から感心いたしました。単純な労働時間削減の取り組みだけでなく、収入upをベースに考え、その中で時間の有効活用につなげる仕組みづくりになっています。

 会社経営の中で最近特に必要と言われている「自主経営」の考え方、社員のモチベーションupと自主性を促す仕組みづくりとしてはかなり効果的だと考えます。「王将」でも同じような取り組みで、店長を社内ベンチャーで支援し、独立した後のフォローもしっかりしていくというのも聞いた事があります。このような方法を取ると、人材を確保しつつ、さらにグループとしての企業発展が望めます。

 「事業承継」ができない企業、この問題が表面化した現代、そしてさらに今後も「事業承継」問題が大きくなっていく時代だからこそ、このような取り組みをいち早く実践し、今から「社員とOne Team」で利益を正当な方法で分配するという意識と行動と具体的な施策が必要です。

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