「事業継続力強化計画」の重要性
今日は、少し「事業継続力強化計画」についてお話ししたいと思います。
そもそも、「事業継続力強化計画」とは、中小企業が策定した防災・減災の事前対策に関する計画を経済産業大臣が認定する制度です。認定を受けた中小企業は、税制優遇や金融支援、補助金の加点などの支援策が受けられます。 計画に記載する項目の事例は以下の通りですね。
・ハザードマップ等を活用した自然災害リスクの確認方法
・安否確認や避難の実施方法など、発災時の初動対応の手順
・人員確保、建物・設備の保護、資金繰り対策、情報保護に向けた具体的な事前対策
・訓練の実施や計画の見直しなど、事業継続力強化の実行性を確保するための取組 等
ということです。ちょっと難しいですね。「事業継続力強化計画」という名称も少し長いし、僕は言葉として、すっと頭に入ってきませんでした。なので、僕なりにこう解釈しています。
「会社がしっかり、防災について考え、対策をする計画」という風に。
仕事がら、「ものづくり補助金」を書くことがあり、その審査加点という点で、この「事業継続力強化計画」と「経営革新計画」は策定するとメリットはあります。しかし、そのためだけの目的で、この計画を策定し認定を受けるというだけじゃ、さすがにお粗末だなと思います。
「人命」は最も重く、尊重されるものであり、計画自体も審査加点のみの目的ではないはずです。簡素化された書類なので、ぱっと書いてしまうことも可能です。しかし、この簡素化された書類の中に、ポイントを押さえた項目があります。簡素化された計画だからこそ、社員一同で取り組むこともできるはずです。僕も25年前に被災しました。
「人命」があっての、「事業」であり、「事業継続」なので、この計画を策定し、しっかり社員一同で心に落としてほしいと願っています。